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ムーミンバレーパークのA to Z

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#北欧

「ムーミンバレーパークのAto Z」【Y】Yksinäiset vuoret(おさびし山)

ムーミン公式サイトにてムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」 【Y】は、Yksinäiset vuoret(おさびし山)。 フィンランド語では「ユクシナイセット ブオレット」と読みますが、原作のスウェーデン語はEnsliga Bergen、英語はLonely Mountainと表現されており、意味としてはほぼ同じです。(少し話が反れますが、今や多くの日本人が「お

「ムーミンバレーパークのAto Z」【X】X’mas(クリスマス)

ムーミン公式サイトにてムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」 【X】は「X’mas」(クリスマス)。 「ムーミンたちの世界には、宗教的な行事は存在しない。よって、クリスマスもハロウィンも祝わない」 これは、かつて、フィンランドのムーミンキャラクターズ社からはっきりと言われたことです。 世の中のイベントは、冬はクリスマス、近年では秋はハロウィン、で経済活動が盛り上が

「ムーミンバレーパークのAto Z」【V】Visual Identity(ビジュアル・アイデンティテイ)

ムーミン公式サイトにてムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、 アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【V】は「Visual Identity」(ビジュアル・アイデンティテイ)です。 今から5年ほど前、まだパークの計画をしていた頃、フィンランドのムーミンキャラクターズ社とのミーティングの中で、作者トーベの姪のソフィア・ヤンソンから パークは、まずメインのビジュアル・アイデンティティ(たとえばロゴ

「ムーミンバレーパークのAto Z」【U】Uimahuone(水浴び小屋)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【U】は「Uimahuone(ウイマフオネ)」(水浴び小屋)です。 エントランスの「はじまりの入り江」エリアを抜けると、右手側の湖面に「水浴び小屋」が見えてきます。これは、ムーミンバレーパークのはじまりと、ムーミンの物語の世界がいよいよはじまるんだ!というワクワク感を象徴する最初の建物です。 「水浴び小屋」は、海が好き

「ムーミンバレーパークのAto Z」【S】Solitude(孤独)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【S】はムーミンの原作の物語を象徴するキーワードの1つである「Solitude」(孤独)をフォーカスします。 こちらのキーワードは、展示施設「Kokemus」のムーミン谷のギャラリ―のコーナーでも取り上げていますので、馴染みのある方も多いかもしれません。 ロンリネスとの違い 「孤独」という言葉にどのような印象を受けま

「ムーミンバレーパークのAto Z」【T】Taikurin seikkailupaikka(飛行おにのジップラインアドベンチャー)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【T】は「Taikurin seikkailupaikka」(タイクリン セイッカイルパイッカ)。 呪文のような言葉ですが、日本語では、「飛行おにのジップラインアドベンチャー」というアトラクション名が付いている場所です。正確なフィンランド語としては、「飛行おにのアドベンチャープレイス」というような意味合いになります。

「ムーミンバレーパークのAto Z」【Q】Quote(ムーミン作品の名言やことば)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【Q】はQuote(クオート)。英語では、本などからの引用という意味でも使われますが、今回は、ムーミン作品の名言やことば、という観点からご紹介します。 ムーミン作品の挿絵とともに、物語を形づくる重要な役割を担っているのが、「ことば」です。 個性豊かな仲間たちが登場するムーミンの物語は、読む人に多様な気づきを与えてくれま

「ムーミンバレーパークのAto Z」【P】Paja(ワークショップ)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【P】はPaja(ワークショップ)。 Paja(パヤ)は、フィンランド語で、そのまま、ワークショップの意味です。(パジャ、ではなく、jaは、フィンランド語では、ヤの発音になりますので、「パヤ」と読みます) 豊かな自然の中にありながらも、ミュージアム要素の展示施設などもあるムーミンバレーパークは、単純な「テーマパーク」とい

「ムーミンバレーパークのAto Z」【N】Nuuskamuikkusen teltta(スナフキンのテント)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【N】はNuuskamuikkusen teltta(スナフキンのテント)です。 スナフキンはフィンランド語でヌースカムイックネンという長い名前ですが、スナフキンの、になると、ヌースカムイックセン、になります。 この場所は、フィンランド語でそのまま“Nuuskamuikkusen=スナフキンの”、“teltta=テント”

「ムーミンバレーパークのAto Z」【K】Kauppa&Kahvila (ショップ&カフェ)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 【K】は、奇しくも、Kが2つ並ぶキーワード。 「Kauppa&Kahvila」(カウッパ ヤ カハヴィラ)。パーク内の「ショップ&カフェ」です。 フィンランド語で、Kappa(カウッパ)は店、Kahvila(カハヴィラ)はカフェ、本当にそのまま「ショップ&カフェ」、という意味になります。 展示施設KOKEMUS内にある、

「ムーミンバレーパークのAto Z」【H】Hemulin leikkipaikka ヘムレンさんの遊園地

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 パークの「冒険と思索の山」であるおさびし山エリアには、ムーミンの物語の中で短編が集められた小説『ムーミン谷の仲間たち』に登場する「静かなのがすきなヘムレンさん」というお話をモチーフしたツリーハウスやアスレチックがあります。 今回の【H】は、「ヘムレンさんの遊園地」(Hemulin Leikkipaikka)です。 ムー

「ムーミンバレーパークのAto Z」【G】Guest ゲスト

ムーミン公式サイトにて、ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 ここ、ムーミンバレーパークでは、訪れたお客さまのことを、「ゲスト」と呼びます。 対して、働く従業員は「スタッフ」です。 この名前になるまでに、もちろん紆余曲折はありました。 今回は、私たちのパークにとって大切なみなさん=「ゲスト」(Guest)の【G】です。 例えば、他の有名なテーマパークでは、

「ムーミンバレーパークのAto Z」【F】Flower 花

ムーミン公式サイトにて、ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 今回の【F】は、パークの中で、実は一番頻繁に入れ替わっている「隠れアトラクション」的存在ともいえる花(Flower)についてご紹介します。 ムーミンのイラストは、キャラクターが描かれるとき、キャラクターのみではなく、お花といっしょにいるアートがよくあります。 それくらい、ムーミン谷の仲間たちにと

「ムーミンバレーパークのAto Z」【E】Exhibition 企画展「トーベ・ヤンソンとムーミン」

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」。 今回の【E】は、Exhibition(=展示)。 展示といえば、展示施設Kokemusがありますが、その中の一角、 期間限定の「今」しか見られない企画展「トーベ・ヤンソンとムーミン」の鑑賞のポイントを いくつかご紹介したいと思います。 こちらの企画展内で展示されているフィンランドから来日している貴重な作品群の返却は今年の