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トーベが作詞した2つの「しらべ」ー歌い手編ー

ムーミンの作者トーベは、「作詞家」としても才能を発揮していたのをご存じですか?

展示施設Kokemusの常設展内に流れるBGMは、トーベが作詞をした2曲が、元の原曲のスウェーデン語と、日本語の2種類の言語で流れています。

その2曲とは「秋のしらべ」「春のしらべ」と名付けられた2曲。

こちらは、日本初の紹介となり、また、2つのしらべに日本語の歌詞をつけてご紹介したのは、世界初の試みです。

スナフキンの春のしらべ、というスウェーデン語のタイトルは、日本語では、「秋のしらべ」と合わせて、「春のしらべ」として展示しています。

今日は、Kokemusで流れているスウェーデン語版の歌い手、Emma(エンマ)さんの独占インタビューをお届けします。

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エンマさんは、トーベと同じ、スウェーデン語を母国語とするフィンランド人。フィンランドでは、歌手・俳優としても活躍しています。

こちら↓の動画は、フィンランド本国のムーミン公式サイトが作成したもので、ムーミンバレーパークのコケムスの展示の様子と、パークのために、スタジオでレコーディングしているエンマさんの様子もご覧いただけます。

ここからは、エンマさんへの独占インタビュー。

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2つの「しらべ」のレコーディングの感想を教えてください。

「とても楽しかったです。レコーディングは、2月の早朝にヴァ―サ(フィンランド西部の都市)で行いました。とても寒い日でしたが、音楽が温めてくれました!レコーディング中は、日本のみなさんに良い歌を届けたいという思いで歌いました。」

それぞれの「しらべ」への思いを教えてください。
・秋のしらべ
「フィンランドでは、とても有名な曲です。フィンランドでスウェーデン語を母語とするスウェーデン系フィンランド人にとっては、おそらく国歌くらいの。でも海外ではあまり知られていないかもしれませんね。」
・春のしらべ
「私のお気に入りの曲です!なぜかというと、まだあまり知られているものではないので、私の新しい解釈で、トーベの新しい側面を紹介できるからです。歌詞もとても素敵でメランコリック、完璧なコンビネーションだと思います。」

ムーミンバレーパークファンのゲストへ、メッセージをお願いします。
「素晴らしいパークをどうぞ楽しんでください!
トーベの音楽についてさらにご興味があるようでしたら、私の進めているプロジェクト「トーベ・ヤンソン ‐作詞家として‐」をぜひご覧ください。」

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エンマさんに、コケムスで歌ってもらうことになった経緯やその他のエピソードは、またの機会にお届けできればと思います。

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実は、パーク内で、1/18からはじまっている「サウンドウォーク ~ムーミン谷の冬~」にも「春のしらべ」が登場しています。なぜ、ムーミン谷の冬なのに春のしらべ?と思われた方、その理由は「サウンドウォーク ~ムーミン谷の冬~」でご体験ください。

また、エンマさんの公式HPには、日本語での説明もあり、トーベにまつわる歌への思いなどについても、HPで丁寧に紹介されていますので、よろしければご覧ください。今年2020年2月からは、ヘルシンキにあるスウェーデン劇場にてトーベの詩を集めたエンマさんによるコンサートも始まるそうです!



文 川崎亜利沙

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