見出し画像

「メッツァビレッジ」で食べたいものは、鮮やかな赤と、ごちそうハンバーグ

農家が作る tomateria GOTO/ハンバーグの時間(後編)in ヴァイキングホール

前回に引き続き、メッツァビレッジの住人・第9回は、「農家が作る tomateria GOTO」と、「ハンバーグの時間」についてです。後編では2店舗のメニューについて、店舗プロデューサーの三浦正臣さんが紹介してくれました。

農家が作るオリジナルトマトを丸ごと使った、インパクト大の極上洋食

「農家が作る tomateria GOTO」では、埼玉県のトマト農家さんが、お店のメニューに合うように特別に作ったトマトがふんだんに使われています。トマトを丸ごと使った料理は鮮やかで見栄えもよく、歓声があがること間違いナシ! まずは代表メニューを2つ紹介してくれました。

《丸ごとトマトのナポリタン 1,580円》

《丸ごとトマトのオムライス 1,580円》

「2つともトマトを丸ごと使っています。トマトの中身をくり抜いたカップの中に、チーズフォンデュで使うトロトロのチーズソースがなみなみに入っているんです。オムライスの方も蓋を開けるとナポリタンと同じものが入っているので、トマトをナイフで切ってチーズを絡めながら食べる、という感じですね」(三浦さん)

中玉サイズのトマトがごろっと1つ乗ったお皿は、なかなかのインパクト!トマト農家さん(株式会社ヨシダ)の吉田敦さんは、トマトの使い方についてこう補足します。

「トマトは中身のゼラチン質よりも、回りの皮のほうが甘いんです。だから中身をくり抜くことによって、トマトの甘みが引き立ち、なめらかなチーズととっても良く合うんですよね」(吉田さん)

チーズソースは、じっくり時間をかけて煮込んでいるという本格派。ナポリタンやオムライスというお馴染みのメニューが、まるで初めて食べるものに感じるような、洗練された味わいです。

《農家が作る濃厚ケチャップ フライドチキンバーガー 1,250円》

「これはテイクアウトメニューのフライドチキンバーガーです。揚げた鶏肉とパンの組み合わせを、あの湖の辺りで食べたらサイコーだろうなって、僕個人的に思って! これはケチャップが主体なので、トマトは小さいものを使っています」(三浦さん)

サクッと揚げられたジューシーな鶏肉に、トマトの酸味と自然な甘さのケチャップが爽やかさを添えます。三浦さんの「湖の辺りで食べたらサイコー」の通り、風を感じながらいただきたいメニューです。

あの頃の記憶がよみがえる!? ワクワクが止まらない“ごちそう”ハンバーグ

「ハンバーグの時間」では、トッピングとソースをそれぞれ12種類から選べる《専門店のオリジナルハンバーグプレート 1580円》が看板メニューですが、今回はそれ以外のおすすめを紹介してくれました。

《大人のお子様ハンバーグ 1,780円》

実は三浦さんの一押しメニューがこちら。ワンプレートの上に、ハンバーグ、エビフライ、オムライス、ナポリタン、フレンチフライが乗っているという、まさに夢のような内容です!

「子どものころ、“お子様ハンバーグ”を食べるのが楽しみだったって人、きっと多いでしょう。でも大人になるとさすがに注文できないし、あのみたいなドキドキやワクワクした気持ちを味わえるようなメニューもないんですよね。だから今回それを、『メッツァビレッジ』という特別な場所で大人のために出したかったんです。だからみんなが好きなメニューを全部乗せちゃいました!もちろん、大人用じゃない《お子様ハンバーグ》もあるので、お子さんにはそちらを食べさせてあげてほしいです」(三浦さん)

《ベリーベリーハンバーグプレート 1,780円》

「こちらは、お客さんの前でチーズソースをかける演出をするんです。撮影ポイントなので、そこはぜひ見逃さないでほしいですね(笑)。ワンプレートにしたのは、このままテラス席や湖畔に持っていけたらいいなと思って」(三浦さん)

デミグラスとクリーミーなチーズが合わさったソースは旨味がたっぷり。ふっくら厚みがあるハンバーグとの相性も抜群で、止まらない美味しさです。ちなみに “ベリーベリー”はベリーソースではなく、“ベリーグッド”の意味だそう。

《クリームチーズハンバーグサンド 1,000円》

「『ハンバーグの時間』でもバーガーをテイクアウトメニューにしています。こちらは、クリームチーズを挟んだチーズバーガーです。これは僕のこだわりなんですが、ハンバーグの付け合せは白菜が一番合うと思ってるんです。だから、バーガーにも白菜を入れました。意外と食べやすいんですよ。可能なのかどうかわからないけど、ぜひカヌーの上とかで食べて欲しい!」(三浦さん)

あえて普通のチーズではなくクリームチーズ、そして白菜を使うというひと技からも、「どこでも当たり前に食べられるようなものは出さない」という三浦さんのポリシーを感じます。なめらかな口当たりのクリームチーズと専門店ならではのしっかりしたハンバーグ、そしてちょうどいい歯ごたえの白菜が見事にマッチしたグルメハンバーガーです。

「湖を見ながら座ったり、歩いたり。楽しんで食べてほしいですね」

インタビュー中、三浦さんの口から何度も出てきたのが、

「湖のほとりで食べて欲しいなあ」

「湖見ながらこれ食ったら、サイコーじゃないですか」

「これはテイクアウトで、芝生に座って湖の前で……」

といった“湖”というキーワード。とにかく「メッツァビレッジ」でしか叶わないことに着目し、それに合わせたメニューを1からとことん考えた三浦さんの思いが伝わってきます。

「『農家が作る tomateria GOTO』に《トリュフバターポップコーン 800円》っていうメニューがあるんですが、これも袋に手を突っ込んで、湖や森の風景を見ながら食べて欲しいなーと思って作ったんです。せっかく森があるのにキャラメルもなんだな、って思って。やっぱり森は森らしくトリュフ(きのこ)でいこうって。このポップコーンと『ハンバーグの時間』のバーガーも合うんですよ」(三浦さん)

三浦さんの頭の中ではすでに、「メッツァビレッジ」での光景が浮かんでいるようです。それは、訪れた人々が美味しいものを食べながら、湖のほとりで仲良くゆったり過ごしている時間。なによりも、ご自身がワクワクしながら楽しそうに語る姿が、とても印象的でした。

取材・文/河辺さや香
写真/末松千夏


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?