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店舗プロデューサーの鉄人が、「メッツァビレッジ」の環境に一目惚れ!

農家が作る tomateria GOTO/ハンバーグの時間 in ヴァイキングホール

メッツァビレッジの住人・第8回は、「農家が作る tomateria GOTO」と、「ハンバーグの時間」という2つのお店にまつわるストーリーです。実は両方とも「メッツァビレッジ」のためだけに作られた店舗。すなわち、世界中どこを探しても存在しない完全なるオリジナルです。まだ誰も知らないこれらのお店について、仕掛け人でもあるプロデューサーの三浦正臣さんが内容を語ってくれました。

「こんなすごい環境、今後の人生でもう絶対にないと思ったんです」

今回お話をしてくださったのは、「農家が作る tomateria GOTO」と「ハンバーグの時間」という2つの店舗のプロデュースを手がけた、店舗ナンバーワン株式会社の代表取締役・三浦正臣さん(写真)。これまでに1700店舗以上のプロデュース実績を持つ三浦さんの元に、ある日「メッツァビレッジ」への出店依頼が届きます。

「早速現地(工事中の『メッツァビレッジ』)を見に行ったら、素晴らしい場所だったんです。湖があって森があって、お店の位置は湖畔! こんなすごい環境で自分の店が作れる機会は、もう僕の人生でないかなって思ったんですよね。だって、自分から湖畔に店を作りたいって言っても、普通は無理じゃないですか。間違いなく、あの場所は日本で唯一ですよ」(三浦さん)

様々な経験と実績を積んできた三浦さんがひと目で虜になった「メッツァビレッジ」の環境。実はこれまでインタビューしてきた数々のオーナーも、「とにかく場所が良かった」「間違いなくお客さんが集まると思った」と口を揃えておっしゃっていました。ただ三浦さんの場合は、まだどこにもないレストランを開店するという、大きなミッションがあったのです。

「僕は店舗プロデューサーという立場上、常に場所に合うようなテーマから考えています。どこで出してもOKなものではなく、ロケーションに合わせてコンセプトを考え、そこから店を作っているんです。今回は、あんなに素晴らしい場所は日本で唯一だろうと思ったので、世の中の人が見たことがないものを作りたかった。『メッツァビレッジって、すごい店があるんだよ』って言われたほうが面白いじゃないですか。わざわざ行く意味を感じてもらいたいし」(三浦さん)

実際に三浦さん自身がワクワクしながら、直感で「コレだ!」と思いついたのが、「農家が作る tomateria GOTO」と「ハンバーグの時間」。早速それぞれのお店について具体的に教えていだきましょう。

「絶対ここで赤いものを食べたい!」 その直感が実現した「農家が作る tomateria GOTO」

「僕が『メッツァビレッジ』を初めて訪れたとき、緑に囲まれた湖を見て、“ここで赤いものが食べたい!”って直感で思ったんですよ」(三浦さん)

そこから一気に「農家が作る tomateria GOTO」を具体化していったと言います。色から入るのはかなり突飛なことのような気がしますが、三浦さんの中では完璧にイメージが出来上がっていたそうです。

「実は、もともと飲食店プロデュースの構想の中で、 “赤いもの”は一案にあったんです。でも、それが湖畔でできるなんて今後絶対にないと思ったんですよね。湖と芝生と森、もしあそこで写真を撮ったらどこまでいっても緑しか写らないと思うから、そういう意味でも“赤い食べ物”が演出してくれれば、絵的にも完璧だと思ったんです」(三浦さん)

もちろん「美味しいのは大前提」だと三浦さんは力を込めて続けます。

「赤い食べ物を考えたとき、トマトはもってこいだと思いました。もともと、埼玉県のトマト農家(株式会社ヨシダ)の吉田さん(写真左)とはお付き合いがあったので、生産者さんがトマトを作るところから一緒になってやっていこうという話にまとまったんです。そこで、トマトの美味しさをきちんと伝えるべく、“農家が作る tomateria”という店名にしました。ちなみに、“GOTO”っていうのは、持ち歩くイメージの“GO(ゴー)TO(トゥー)”という意味と、丸ごとの“ごと”をかけているんです。だから、トマトをごろっと丸ごと使ったメニューが多いし、一部のメニューはテイクアウトもできるようになっています」(三浦さん)

時代が変わっても、ハンバーグは日本の“ごちそう”「ハンバーグの時間」

もう一つの「ハンバーグの時間」は、文字通りハンバーグがメインのレストラン。でも、ただのハンバーグ専門店で終わらせないところが三浦さん流です。

「僕は飲食店を“ただお腹を満たすためだけのもの”とは捉えていなくて、美味しいものを食べて笑いながら過ごす時間を大切にする場所だと思っているんです。だから、うちが作った旨いハンバーグを食べながら、『メッツァビレッジ』という素晴らしい環境で、家族や友人、恋人と過ごす時間を大切にしてもらえたらと思ったのがコンセプトですね。なので、メニュー構成もそれができるように考えられています」(三浦さん)

その内容はというと、基本のハンバーグに対して、トッピングとソースをそれぞれ12種類から選べるというもの。老若男女問わず、その時食べたいと思う味の好みが叶えられるように、バリエーションに富んでいます。他にもスペシャルなハンバーグが数種類ありますが、こちらは後編でじっくり紹介するのでお楽しみに!

ハンバーグについては、三浦さんの中にれっきとした哲学がありました。

「僕が子どもの頃、ハンバーグってレストランに行かないと食べられない“ごちそう”でした。今は比較的どこでも食べられますが、やっぱりハンバーグ屋さんのハンバーグは、あらゆる世代にとって“日本のごちそう”だというのを伝えたいと思ったんです。『メッツァビレッジ』ってわざわざ訪れるおでかけシーンじゃないですか。だから、みんなで“せっかく感”を抱いてもらえたらと思っています」(三浦さん)

後編では、それぞれのお店のメニューについて、具体的に解説していただきます。
(後編へつづく)

取材・文/河辺さや香
写真/末松千夏



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