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口琴&ヴァイキングバトルのデモンストレーションとスウェーデン大使のオープニングスピーチ(スウェーデンクリスマス・ルシアデイ #1)

オープニングを飾ったのは、口琴&ヴァイキングバトルのデモンストレーションとヘーグベリ大使のスピーチ。会場はメッツァアウキオ。クリスマスツリーの横に立つ日本ヴァイキング協会の本山知輝さんを囲むように人だかりが出来ていました。

本山さんによる口琴の演奏が始まると、その不思議な音色に引き寄せられるようにさらに多くの人々が集まってきました。「面白い音がするよ」「いったいどうやって演奏しているのだろう」と興味津々です。

本山さん作曲のオリジナル曲「ラグナロク」、「レイズ~愛馬と旅をする~」の2曲の演奏が終わると、口琴についての説明が行われました。

「私が演奏している楽器は、口の琴と書いて口琴といいます。鉄のフレームの真ん中に弁が一本ついているだけのシンプルなつくりで、これを口の中や喉など人間の体内に共鳴させて音を鳴らしています。世界中に古くからある楽器で、1000年前の北欧のヴァイキングたち、また、1000年前の日本人もこの口琴を使っていたと言われています。埼玉県の大宮で、平安時代の鉄の口琴が見つかっています。そのように古くからある楽器です」。

続いて、ヴァイキングの冬の宴をイメージした曲「ユール」を披露しました。
演奏を終えると、牛の角笛を吹く本山さん。すると、会場後方からヴァイキングの姿に武装したアダム・ベイェさん(スウェーデン大使館 広報・文化担当)が、太鼓を打ち鳴らし先導するメッツァスタッフと共にこちらへ歩いてきました。

右手に木刀や斧、左手は盾を手にした本山さんとアダムさんにより、ヴァイキングバトルのデモンストレーションがスタートしました。

会場に武器と盾がぶつかり合う音が響きます。迫力あるバトルが展開され圧巻です。
最後は、バトルに負けた戦士が行くという死後の世界「ヴァルハラ」から戦士を蘇らせるため、北欧神話の戦いの神「オーディン」へ、会場にいる皆で雄叫びを捧げました。

続いて、スウェーデン大使館のヘーグベリ大使によるオープニングスピーチです。

「スウェーデンの冬は、場所によっては東北や北海道のように寒くなります。そして何にもまして、とても暗いです。
首都ストックホルムではこの時期、明るい時間帯は朝の9時から午後の3時までです。日本ではよくスウェーデンの夏の夜の明るさを白夜と言いますが、その弊害として冬の暗さがとても長いのです。
だからこそ、私たちはこの暗闇から何か美しく暖かいものを作り出そうという伝統を育んできました。最もスウェーデン的な伝統のひとつがルシア祭と呼ばれるものです。」

など、ルシアがスウェーデンの冬の時期にどれだけ大切なものかについてのお話がありました。

さぁ、いよいよスウェーデンクリスマス・ルシアデイのはじまりです!


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