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メッツァと北欧の自然共有権

関東では、どうやら梅雨が明けたようです。
6月のはじめ頃、メッツァ内を歩いていたら、クランベリーが生えているのを見つけました。
食べてみると、まだ酸っぱく、あともう少しで甘くなりそうな感じでした。
道で立ち止まっていたので、まわりのゲストの方々も集まってきて、あら、ベリーあるわね~、なんて会話も生まれていました。

そのあとに、本格的な梅雨の時期が到来。
じめじめとした気候とともに、名前もわからないようなさまざまな種類のきのこ達もにょきにょきと姿を現しました。(これらのきのこの名前がわかる方、ぜひ教えてください!)

フィンランドや北欧には、古くから「自然共有権」と呼ばれる独特な法律があります。
自然はみんなのもので、自由にベリー類やきのこを摘んだり、川や海で釣りをして魚を捕るなどの自然の恵みを享受してよい、というものです。
北欧の人々の環境意識が高いのも、自然が自分たちの生活と地続きで、身近なものだからこそ、大切にしたいと自然に思うのかもしれません。

ここメッツァも、北欧のライフスタイルをコンセプトにした場所なので、「自然はみんなのもの」のように「メッツァもみんなのもの」で、スタッフがつくるのではなく、メッツァのファンやサポーターのような方々と、みんなで育てていけるような場所、愛される場所になっていきたい、ということを開業前に飯能の地元や地域の方々との集まりや説明会でお話したことがあります。
メッツァも、いまはまだ生まれたばかりの赤ちゃんのような状態で、どんなことでも吸収できますし、どのようにも進化していけると私たちは信じています。
また、今後も、スタッフだけでなく、ゲストの方々含めて、みんなで育てていっていただけたら、それはとてもうれしいことだと私たちは思っています。

北欧も夏の始まりはルバーブで、次はベリー、そしてそのあとに、きのこが生える時期になります。これは毎年森に自然の恵みを採取しに行っているフィンランド人やスウェーデン人あるあるなのですが、それぞれにお気に入りのベリーやきのこスポットを持っていて、その場所は他の人には教えないんです。

ベリーやきのこはどこ?と思った方、場所がどこかは、フィンランド人がきのこやベリーのお気に入りの場所を教えないように、秘密(!)とさせていただきますので、メッツァ内を歩いていたら、もしかしたら偶然見つかることもあるかもしれません。
それから、これをわざわざ言うのは野暮な話かもしれませんが、気軽にきのこを見つけても、それは毒きのこの可能性もありますので、野生のものを食べるにはそれなりに知識が必要になりますのでご注意を。

※こちらのきのこもたべられません(ヘムレンさんのアスレチックにある きのこのかさ)


文:川崎亜利沙

写真:廣田祐子、川崎亜利沙

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